2008年02月26日

ダイバーシティとは何か

 最近、「ダイバーシティ(多様性)」について……▼
講演、研修したり、コンサルティングをしたりすることが増えてきました。経営において、「ダイバーシティ(多様性)」を無視することはできなくなってきたことの証であり、とても嬉しく思っています。多くの一流経営陣たちが、真剣にとらえ、取り組み始めている様子をみて、「いままでの女性活用の動きとは違う」と喜んでいる次第です。
 「ダイバーシティ(多様性)」というのは、女性活用にとどまりません。今まで、一つの価値観のみが良しとされていた企業経営を、多様な視点、多様な考え、多様な生き方を受け入れながら、それらの視点により経営を強化していくということがポイントです。ですから、アメリカに拠点を置くグローバル企業などでは、性別、宗教、肌の色、性的嗜好など、様々な部門長を設けて、それらの人たちがのびのびと社内で活躍する環境をつくっているのです。
 日本では、その一歩として、女性活用という場合にもダイバーシティ(多様性)が使われますが、この言葉を発する人の言葉づかいや、ボディランゲージで、本気で取り組もうとしているか、わかろうとしているか、それとも、本当は理解していなくて仕方なく言っているかがわかります。面白いものです。いろいろな機会に、大手企業の経営陣の方とお会いします。それらの企業の姿勢を、この言葉を取り巻くコミュニケーションから感じることができるのも、興味深いと思っています。どんどんと開かれた経営が進んでいくことを期待して、これからも、必要であれば、温かく苦言を呈していきたいと思っています。

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