2009年06月16日

独禁法

 今日は、独禁法懇話会に出席しました。……▼
公正取引委員会の独禁法懇話会の会員(委員)なのです。今日は、報告を受けたのは、公正取引委員会の実績です。違反事例など、企業名と内容など詳しく説明をうけました。
 ひとつは、景品表示法。景品表示法、って知っていますか。いろいろありますが、たとえばカシミア100%と表示してある商品は、50%ではいけないのです。農薬を使っていないレモン、と書いてあれば、そうでなくてはいけません。イギリス製、なら中国製ではいけないのです。そういったことで、事例の報告を受けました。大きく報道されないものも多く、一つ一つの事例を見ると驚きます。
 もう一つは、下請法での事例。これは、親企業が、仕事を下請け企業に出す、という構図の中で、親企業が支払を遅らせたり、割引困難な手形を発行したり、優越的な地位を利用して下請け企業に不利益を与えないようにするための法律です。
 その他、談合、カルテル、企業結合など多くの報告を受け、意見交換がありました。景品表示法は、多くの人の仕事や生活(買い物)に影響があると思うので、これを機会に、ぜひ皆さんも意識してみてください。消費者としても、しっかり商品や企業を選ばなくてはいけません。
 一方で、いい事例だとおもったのは、他社の下請法違反事例から、「わが社は大丈夫か」と自主的に社内を調べ、遅延していた費用などは支払うなど、下請け企業との関係を是正し、公正取引委員会に自主報告をしてきた企業があったという報告です。意識の高い経営陣による行動です。コンプライアンスとか、エシックスをしっかり意識した経営が進み始めたということでしょう。誰にでも、どの企業にも、間違いがあるかもしれません。しかし、自ら意識を高め、違いを起こす。そんなことができるということです。ガバナンスのきいた企業が増えてきています。

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この記事へのコメント
景品表示法も下請法も今まで知りませんでした。公正取引委員会のホームページを見させてもらい、とても勉強になりました。もしかしたら、不当な表示に気付かずに日頃商品を買っていたのかもしれない、と思ってしまいました。また、そんな消費行動が、違反している事業者をさらに違反へ走らせることにつながっていたのかも、とも思ってしまいました。

知らなかったでは済まされないことですね。一消費者としてしっかりとした目で商品や企業を選びたいと思います。
Posted by レッズ at 2009年06月17日 21:39