2013年09月23日

ネットワークとは

 人を前進させていくためにも、物事を前進させていくためにも、ネットワークは重要だと思っています。では、ネットワークって何でしょうか。
 多くの方がネットワークという言葉を聞いたことがあると思いますが、たいてい、名詞として理解しているようですね。たとえば、人脈という意味とか。「ネットワークに入った」とか「ネットワークができた」とか、誰かと知りあったり、名刺交換をしたり、組織に入ったりすると、そんな表現をつかって、人脈が広がったというように使っているでしょう。でも、実は、私は・・・▼
違う考え方をしています。

ネットワークという言葉を「ネット」と「ワーク」に分ける。人と人がつながりあうという網の部分が「ネット」であり、それを、「ワーク」させる。つまり役立たせる、機能するようにする、ということが重要だと考えているのです。ワークという単語の意味は、役に立つ、機能する、という意味です。人と知り合ったことが、互いの役に立つ。つながったことでお互いに成長する。プラスの刺激を与えあえる。これが、ネットワークだと、私は考えています。「ネットをワークさせる」、これが私の行動指針の一つです。

20代30代のころ、日本国内の勉強会やパーティに一人で参加すると、ご挨拶のために名刺を差し出しても、ほとんどだれも相手にしてくれなかった。会話をしてくれる人もいなかった。でも当時から、欧米では違いました。自己紹介をすると、「What can I do for you?」なんて、日本から来た名もない女性起業家に、アメリカの女性エグゼクティブたちが、声をかけてくださいました。実際に、そのあと会ってくれたり、いろいろ教えてくださったり。男性とのつながりだって同じことではあるけれど、ジェンダーギャップがある環境で働く女性たちが、自分の体験や知恵を伝えていくことはとっても意義があるなあと感じたのです。

だから私は、シェアする人でいようと思って、ネットワークを作り(ネットをメイクし)、それをワークさせるように心掛けてきました。

1989年に日本初(だと思います)、今でいう、働く女性の異業種の集まり、プロ意識のある女性のネットワークを設立しました。月に15回以上プログラムを開催してた(思いだして、びっくり)。勉強会や編集会議、企画会議、英語クラス等、オリジナルでいっぱいプログラムを開発し、運営してました。会員は全国で300名をこえていたなあ。1989年からは、電子会議室も活用して、ネットとリアルの会議の融合の提案、実施もしてました。ちなみに、このネットワークにいた人たちが、今、各所で大活躍中です。

女性がつながることの意味は、いろいろあります。
「そんなに頑張らなくていいよ」というメッセージも伝えられるし
「もっと真剣に学習し、働け!」というメッセージも伝えられる。
「結婚したり、子ども産んでも、仕事続けられるよ」と伝えられるし、
「志高く、魅力的であれ!」とも伝えられる。
そして、「上にあがって、ルールを作ろう」とも。

「女性のネットワーク」とかって怖い。そういう人がいます。たしかに、今までの日本社会の中で「がんばってきた」という女性たちの中には、ちょっと戦いモードの人もいたでしょう。戦わなくてはならないシーンがあることも確かだから、それは、私は尊敬しています。でも、私は、北風と太陽で表現するなら、太陽チームを結成したい(笑)。

先日の「第18回国際女性ビジネス会議」の夜のパーティのときは、ネットイヤー社長石黒さんが「女性の集まりって怖いから嫌いなんだけれど、ここは、本当にいい。素敵な人ばっかりで、肩肘張った人もいなくて、本当に大好きな場所なんです」とあいさつしてくださいました。また、9月に開催された、国際女性ビジネス会議のポストイベントでも、講師の方々から、「本当に、ここにきてる人って、魅力的な人ばかりで、怖くないから最高」という声をいただきました。

イー・ウーマン周りには、そんな、やわらかくって、魅力的で、でも超いい仕事をする、ガッツのある女性たちが集まってきてくれているので、また、近々、いろいろ動きたいなあと思っている次第です。プラスにつながる、って、大事です。先週、森まさこ大臣とも女性ネットワークを活かそうと、ランチ会がありました。時代が動いてきていますよ。

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この記事へのコメント
最近読者になりました。この記事を読んで、信じられない、、が率直な感想。しなやかに、女性たちが働ける、意見交換できる場所があるのはいいですね。わたしも、そんな女性になりたいです。
自分が充実した人生を過ごすことが何よりだと思うからです。
Posted by kelly at 2013年09月23日 13:49