2014年03月11日

3.11を想う。

 帰宅すると中学2年の息子が「今日が3.11だと、何人の人が気付いているのかなあ」とポツリ。「たくさんの人が気付いているでしょう。テレビでもずっと放送しているじゃない」と答えると、今日、その時刻にファーストフードの店にいたことを話してくれました。「僕は友達と黙とうしたけれど、その店にいる人は、誰ひとり、何もなかったようにしていたんだ」・・・と。
 大きな揺れがあってから、1週間後、イー・ウーマンではイー・ウーマン義援金を立ち上げました。送る人と、受け取る人が、互いに顔が見えるようにと、丁寧に心を届けようとしてきました。お預かりしたお金を明確にするだけでなく、お渡ししたお金の内訳を、どなたからのいくらが入っているのかと明細をつけて、おおくりしてきました。
 その様子は随時このブログや、イー・ウーマンサイト、メールマガジンなどなどでご報告をしてきましたが、今日はその概要の一部をお伝えしたいと思います。・・・▼

流れの概要は、

・2011/3/23 古川緑ヶ丘病院へ  
  http://www.kaorisasaki.com/archives/51915936.html

・2011/3/30
中間ご報告をしました
  https://www.facebook.com/kaorisasakicom/posts/114367791977171
  http://www.kaorisasaki.com/archives/51917271.html

・2011/4/18 渡邊恵美様へ 
  皆様から送られてきた物品と、イー・ウーマン義援金より渡邊さんの求められているものをお送りしました。
  詳細は、イー・ウーマントップページやこのブログでご紹介しました。
  http://www.kaorisasaki.com/archives/51922285.html
  その後、渡邊さんからお手紙をいただきました。
 http://www.kaorisasaki.com/archives/51923161.html

・2011/5/24
中間ご報告をしました
  http://www.kaorisasaki.com/archives/51931972.html

・2011/8/4 
  佐々木ルミ様 からの支援要請にお応えして、植木と必要商品をお送りし、
  HPのトップページとメールマガジンでご紹介しました。
  カマタケイコ様 2,000円 ※ご入金の一部を割り当て
  ホソウチジュンコ様 1,640円 ※ご入金の一部を割り当て
  ササキリエ様 5,000円
  イトウキヨコ様 5,000円
  イシダヒカリ様 1,920円 ※ご入金の一部を割り当て
   からの合計15,560円を以下に使わせていただきました。
      ・バルサンスプレー 880円×3本=2,640円
      ・虫よけ 880円×1本=880円
     ・鉢植え  11,025円+送料525円=11,550円
     支援物資と購入商品(鉢植えを除く)の送料 490円

・2011/8/31
 国際女性ビジネス会議で「マッチングスポンサー」というプログラムをスタートしました。
  被災された方々にモノをお送りするだけでなく、体験や出会い、感動をお送りしたい。
  そんな気持ちからプログラムをつくりました。会議に参加される方が、ほぼ2人分に相当する参加費を
  お支払いになり、一方で、スポンサーを受けて参加したいという被災された方々(+全国の女子大生、
  女子高生)に応募いただき、私たちがマッチングして会場でお礼を伝えたり、様々なつながりをつくって
  いただくというものです。このマッチングスポンサープログラムで被災地から参加される方々に、
  イー・ウーマン義援金から、交通費、宿泊費をご提供し、ご負担の内容にしました。
  2011年7月23日開催「第16回国際女性ビジネス会議」にマッチングスポンサーの支援を受けて
  ご参加された方への交通費として皆さまからの義援金から計305,360円を使わせていただきました。
  http://www.kaorisasaki.com/archives/51957668.html

2011/12/

  お一人お一人、被災された方へのご支援を申し出ましたが、多くの方が「きっともっと苦しい方がいるはず」と
遠慮されるので、メールマガジンで、支援先を選んでいただくための現地のコーディネータを募集しました。以下のメッセージ等を通じて、何人の方かが手を挙げてくださり、最終的にお二人の方が支援先に届けてくださることになりました。

 「佐々木かをりです。木曜日になりました。お元気ですか?
 今日は私は1日、仙台にいます。被災された方々とお会いする機会です。

 イー・ウーマン義援金について、ですが、
 被災地の方々の多くが「私より苦しい人がいると思うので」と遠慮される
 ことが続いているため、現地での「コーディネーター」を募集したいと
 思います。
 コーディネーターの方に、イー・ウーマン義援金でご支援すべき方々を、
 現地で、探し、選び、報告していただき、年内に義援金を多くの方に
 お届けしたいと思います。
 一部、来年7月28日(土)開催の「第17回 国際女性ビジネス会議」に
 ご参加いただく被災地からの方の交通費、宿泊費として、活用する予定です。

 このメールを見て、例えば冬服やその他「支援が必要」という方、また
 コーディネーターとして動いて下さるという方、は、ご連絡下さい。
 このメールに、そのまま返信して、その旨をお知らせくださいますか。
 お待ちしております」

2012/2/16
 メールマガジンより
 「 昨日イー・ウーマンピアで、イー・ウーマン義援金のコーディネータを
 お引き受けいただいている方々の中のお一人が東京にいらしたので、
 直接、被災地の様子や、支援させていただいた方々のことを伺いました。

 震災の直後に立ちあげたイー・ウーマン義援金は、「顔が見える支援」
 ということで、どなたのお金・心が、どなたに届いたかがわかるように
 してきています。

 でも、被災地の方々に、私がメールをお送りしても、「もっと大変な方が
 いるはずです。どうぞその方に」と、支援を辞退される方が多く、
 昨年、ピアの方々からコーディネータを募集し、支援先となる方々を
 見つけていただいてきました。

 このたび、10名の方々が決定し、昨日までにこの10名の方々には、
 イー・ウーマン義援金からのご支援が、手渡されました。
 「手渡し」は、同じく被災した現地のピアで、コーディネータに立候補
 して下さった方によるものです。

 その内訳や、受け取った方の写真など、ご報告を詳細にいただいています。
 それらをまとめて、近々掲載いたしますので、少しお待ちくださいね。

 ボランティアの方々の中のさらにお二人は、仙台でミーティングを持って
 くださり、支援先の方々に、お一人、おひとりゆっくり対話をして下さい
 ました。本当にありがとうございます! 」

2012/7/28
第17回国際女性ビジネス会議にて、マッチングスポンサープログラムを実施しました。
 支援を受けた参加者からは、こんなメールもいただきました。一例です・・・
「この度は、第17回国際女性ビジネス会議のマッチングスポンサーへの御支援参加に選んで頂き、誠にありがとうございました。
まだまだ収束の兆しが見えない原発問題で、福島県全体に元気がなくなっている中、今回の会議に参加させて頂き、世界で活躍する元気な女性達から勇気をもらい、これからの仕事へのモチベーションも高まりました。

今回、御支援頂きましたスポンサーの木下様は会議の際、隣の席で御一緒させて頂いたので、お礼を申し上げることが可能だったのですが、私用のため、パーティー出席が不可であったため、交通費を御支援頂きましたアサイシュウイチ様とイノウエサダム様へお礼を伝えることが出来なかったのが、心残りであります。
もし可能でありましたら、ご担当者様の方から、お礼を伝えて頂くか、もしくはメールアドレスを頂けましたら、私の方からお礼をさせて頂きたく思います。

いつか、私もスポンサーになれるほどの会社へと発展出来るよう、これからも精進していきたいと思います。
今回は、このようなチャンスを与えて頂き、誠にありがとうございました」


2013/8/4/
  「第18回国際女性ビジネス会議」マッチングスポンサーのご報告
  http://www.women.co.jp/conf/report/matching.html 
 新野 佳世さん(宮城県在住、社会人)
 私がこの会議に参加を希望した理由は「あの震災の時、何ができたかのだろうか」についてヒントが
 欲しかった、自分自身が元気になりたかった、からです。佐々木かをりさんがおっしゃる通り、
 あっという間の10時間でした。私の役目は、みなさまの善意で頂戴したこの機会を、私の分野で
 社会に還元すること。私がリーダーとなり行動すること。今回私を応援してくださった方たちが、
 一番喜んでくださることは、これだと思っています。

 佐藤 文さん(福島県在住、高等専門学校生)
 自分が生まれる前から始まっていたこの大きな会議に、終始圧倒され、驚きの連続でした。
 会議全体を通して、高校生という自らの“コンフォートゾーン”に甘んじている弱さを痛感する結果
 となりました。今回の会議は、気持ちの上で大きな転換点となり、自分を見つめ直すきっかけともなりました。 
 今後もたくさんのことを学び、考え、いつか自分なりの形でこのご恩を返すことが出来たらと思っております。

 などなど。

 その後、コーデイネータをして下さった方が、被災された方々との支援や企画を細かくご提案くださり、
 支援させていただいてきています。
 春:「たまには被災地を離れ、仙台で皆さんとフレンチランチ」
 夏:「3年連続、沿岸部にて恒例のBBQ」
 秋:「ニンジン収穫体験&鳴子温泉郷で汗と泥とストレスを流すツアー!」
 これらのイベント写真、被災された方々からの感謝のメッセージなどは、現在ご報告のために
 まとめております。
 わざわざお電話を下さる方もいらっしゃいました。
 一人でも多くの方の「本当に役にたつ」支援ができていれば幸いです。

2014/3/11 現在
  残金 ¥675,237です。来月4月から受け付けの「第19回国際女性ビジネス会議」にて、
  最後の募集をさせていただきます。本年も、被災された方々の公募と、また、
  昨年に引き続きNPO法人東日本大震災こども未来基金等への呼びかけをしていきたいと
  思っています。


「東日本大震災の被災者の方」へのイー・ウーマン義援金プログラムは、大変こまかい事務手続きをしながら、しっかりと顔の見える支援を続けてきています。そのすべてをまとめ、写真等もお見せするご報告ページの制作準備をしています。できましたらブログ等でご報告させていただきます。

被災され、
命を落とされたみなさま、ご冥福をお祈りしています。
そして被災された皆さま、応援しています。







-----------------------------------------------------------

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
こんばんは。いつもホームページを楽しみに読ませていただいている者です。
このごろ佐々木さんのブログもツイッターもあまり書かれていないようなので、残念です。お忙しいのだろうとは思いますが、短くても良いので近況などを書いて下さるととても嬉しいです。勝手ながら、よろしくお願いいたします。
Posted by Tosuku at 2014年03月31日 21:23
ewomanでの活動はewomanで行っていただきたかったですね。義援金として募金した者ですが、まさか佐々木さん個人のブログに使途明細が報告されているとは思ってもいませんでした。この3年間、募金されたお金がどうのように使われたのかと非常に不安に思っておりました。一企業の活動と個人の活動を混同されるのはいかがなものかと思います。つきましては、ewomanへの詳細掲載の告知を、ewomanのサイトでも行っていただきたく存じます。よろしくお願いいたします。
Posted by K. TAKAHASHI at 2014年03月22日 11:14