2014年09月06日

ワークライフバランスとは

 ここ何年か「ワークライフバランス」という言葉を一般社会でも多く耳にするようになりましたね。私がこの単語を初めて聴いたのは、20年以上前だったかなと思いますが、日本で使われるようになってから、なんだかその受け取り方が画一的なのが気になります。
 ワークライフバランスとは、労働時間の短縮ではない。正確にいえば、労働時間の短縮がワークライフバランスではない、というのが私の考え方です。もちろん・・・▼続きを読む
長時間労働は、いけません。個人にとっても、組織にとっても、社会にとっても、幸せにつながらない。

今、内閣府の規制改革会議でも、「新しい労働時間制度」、「労働時間の量的上限規制」、「休日・休暇取得の強制的取組」の3つの改革を同時に行うことを進めています。長時間労働はダメなのです。生産性も落とすし、健康も害する。でもだからといって、短時間労働=ワークライフバランス でもないのです。

私の定義するワークライフバランスとは、、「何をしていても、最高の成果をだせる」ということ

仕事をしている時は、100%仕事に熱中して、いい仕事ができる。
家庭にいる時は、100%家庭に心があり、幸せな時間を過ごせる。
友達といる時は、100%楽しめる。
子どもといる時は、100%こどもとともにいる。

つまり、疲れていたり、心がそこになく、気がかりなことが他にあるなどの状態では、誰でも生産性が下がるので、何をしていても楽しく、健全に取り組める肉体と精神、そして行動の秘訣を身につけることが大切なのだと思います。

働く人が、そのような肉体、精神、行動スキル等を持てるようにするのが組織の役割ですし、同時に、自らの健康、元気、精神、行動を安定させ、向上させ、人生のどのシーンでも生産性高く、つまり簡単にいえば、熱中して楽しんでいい結果を出せる人でいるようにするのは、各働き手の仕事。各人が切磋琢磨工夫をする必要があります。

短時間労働に取り組むことは大切ですが、ただがむしゃらに「毎日残業ゼロを貫くぞ!」ということではないのですよ。もしかすると、その日は、30分時間外労働をした方が、今乗りに乗っている仕事が終わり「自分が」スッキリするのかもしれない。もしかすると、その日は、大切な人との約束があって、1分の時間外労働も苦痛かもしれない。本人が良く分かっているはずです。

私自身は、ワークライフバランスという意味では、まあ、充実していると思います。アクションプランナーで上手く?時間管理し、1日単位で考えず、1週間単位、2週間単位、1か月単位など、少し長めの期間の中で、自分の仕事や遊びの配分を決めて計画し、実行しているので、結構ハッピーです。

この「ハッピー」が大切ですよね。ハッピーならば、やる気が出る。やる気がでれば、生産性上がる。
ワークライフバランスが、単純な労働時間の短縮ではなく、もっと大切な意味、目的があることを、ぜひ再度思いだして下さいね。

今日は、いい土曜日でしたか?
今週は、いい1週間でしたか?


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この記事へのコメント
いつも楽しく読ませていただいています。働き続けて30年・・・広告業界でがむしゃらに子供との時間もほとんど取れずに走ってきましたが、最近人生を振り返ることがあり、改めて「ワークライフバランス」という言葉に、「ガーーン!」と脳天突破の感覚を受けました。

佐々木さんのお話は読んでて気持ちいいですね。
現在は、広告の知識を活かして郵政グループ、特に郵便局の余裕スペースを収益に替える仕事に取り組んでいますが、本業の貯金、保険、郵便という3事業の端っこで全国の局長さんたちにコミュニケーションを取りながら、広告ビジネスを理解し、拡大している真っ最中です。

「ハッピーならば、やる気が出る。やる気がでれば、生産性上がる。」・・・現状はこの「ハッピー」を作り出すのが難しい社風に佐々木さんからヒントをいただけたらと毎回楽しみに拝読しています。これからも女性の感性を役立てられる世界をどんどん創造していただきたいと思います。
Posted by 松田智子 at 2014年09月23日 07:26