2018年08月05日

男性に下駄を履かせるのは、もうやめましょう

2018年8月2日報道の、東京医科大学 Tokyo Medical University のニュースに仰天しています。
女子は医師になった後に、結婚や出産で辞める人が多いから、大学に入学する時点で、切る。成績が良くても入学させないという姿勢で、女子学生の点数を減らして、不合格にしていたというのです。呆れるし、怒りを感じます。

係数をかける計算ミスから、2010年に女子の入学者数が男子を超えたこともあり、2011年からさらに厳しめに係数をかけることにしたとのことで、女性受験者に、一次試験で一律減点、二次試験では現役男子を優遇、という方法で採点。受験者数が、男子1596人、女子1018 人。合格者数は、男子141人、女子30人とのこと。報道でコメントを聞くと・・・・
「現役男子に加点しているのは、裁量の範囲」「女子が多くなるから、減らすために係数をかけて操作していた」と。裏口入学もあった学校だから、この学校がひどい学校だった、ということなのでしょうか? 

他の大学でもあるのかもしれませんし、そもそも似たような話は、企業でよく聞きます。企業の就職試験を受けた学生を一律同じに評価すると女子学生の方が人数が多くなるから、男性を多めに取り女子を落としている、と。

学校も企業も、もしそれが意思なら、最初からそれを告げる必要があるでしょう。例えば合格者は、比率が決められていて、男性●人、女性●人、と事前発表していれば、たとえ男性の最高点が50点で合格し、女性で60点で不合格になっても合意していることになるでしょう。しかし、もし100名採用(合格)と合計人数だけ発表し、受験料を払わせ、男女比率を勝手に内密で決めていたとすると、ルール違反ではないでしょうか。

私が通った高校は、フェアでした。神奈川県立外語短期大学付属高等学校、という学校でしたが、毎年受験する中学生の成績をトップ160名合格とする、ということで男女比を決めていませんでした。ですから、学年によって、160人中、男子が36人の学年、19人の学年、9人の学年などありました。男女比率が決まっていないので、女子が多く、学年で男子の数が様々だったのです。

日本では男女ともに教育がしっかりしているので、本来は、大学でも、企業でも「女性の活躍」があって良いはずです。しかし、社会に出てみると男性の方が人数も多く、地位も高く、平均給与が高いです。この歪みを正すために、女性の採用人数や、管理職に占める割合を数値目標たてようとしています。反対する人は「女性に下駄を履かせるのか!」「能力で平等に評価したらいいじゃないか!」といいます。

その通り。誰にも下駄を履かせず、全ての人をフェアに評価してほしいのです。本当にフェアに評価したら、大学でも理数系も含め、女子学生が増えて、優秀な成績を残し、企業の入社人数も女性の方が増え、管理職も女性が増えていくことでしょう。

今、世の中の動きは、女性に下駄をはかせることをしているのではなく、男性の皆さんに、今まで履いて来た下駄を脱いでいただきたい、ということなのです。

東京医科大学のニュースは、想像さえしていなかったニュースでした。大学も、企業も、まず経営レベルの多様性を促進する必要があるでしょう。決定権を持つ人たちの会議に、多様な視点が加わることでのみ、このような事態がなくなる道だと思います。女性の社外取締役、このようなところでも、必要になっていくでしょう。とにかく、もう、男性に下駄を履かせるのはよしましょう。

Posted by kaorisasaki1 at 00:34│Comments(0)