2018年10月19日

第4次安倍内閣。女性大臣1人の背景と影響。

新内閣の発表があり、様々なコメントが聞かれましたね。在庫一掃、女性一人、全員野球・・・。私は、この任命をみて「日本の大企業そっくり」との印象です。

「女性活躍」と言っている総理が女性大臣の任命一人というのは、わかりやすいポイントです。片山大臣についてのニュースもおおくなってきましたので、この後どうなるかわかりませんが、しかし、任命できるポジションの人=総理は、ベストなチーム作りのために人選しなくてはなりません。
今回の内閣は、今の日本の、最高の陣営なのでしょうか?
多様な価値観を考えた議論や決断ができるチームメンバーでしょうか?

ダイバーシティとは、ただいろいろな人がいるということではなく、研究や議論の際に「多様な視点」がテーブルに乗り、様々な角度から一つの物事を考えることです。
日本社会は・・・


どうも、自分の側近に、組織の幹部に、同じような学歴、生活経験、仕事経験の人を集めてしまいがちです。それを「信頼できるから」とか「実績のあるだから」、などと表現しているのですが、本当にそうでしょうか。

自分と近い人を集める人事が多かったために「一つの視点」で物事を判断してすすめる時代が長く続きました。もちろん、そこには力強さやスピードがありました。違和感を持つ人もいないし、皆同じ考えだから、力強かった。それにより日本が強かった時代もあるのです。
しかし、時代が変わりました。

IT化、グローバル化など、人々の情報量が増え、価値観も多様化し、自由度が増してきている今、企業も、政治も、メディアも、今までと違う、多様なライフスタイフの消費者、国民・市民、視聴者・読者のことも考えて、決断し、前進する必要があります。

例えばアメリカの企業だと、昇進させるための候補者には、常に男性と女性がいること、人種のばらつきがあることが求められます。「候補者がいない」というのは上司としてダメだという評価です。日本は、どうでしょう。

各ポジションの人が、積極的に探し始めているでしょうか。
経営トップが決めればできること、があるのです。

総理が、女性大臣を増やそうとコミットして、任命しさえすれば、大臣の数は増えます。
社長が、女性役員を増やそうとコミットして、候補者にあげれば、総会の承認を得て就任する女性役員は増えるでしょう。

それを、「女性活躍は始まったばかりだから」という発言で、あたかも適任がいないような表現で任命を避けた総理の言動は、問題があると思います。そして、仮に、女性大臣に問題があっても、「女性大臣だから」と言わないようにしなくてはなりません。だって、男性大臣で問題があった人、たくさんいらっしゃいますから。







Posted by kaorisasaki1 at 23:19│Comments(1)
この記事へのコメント
大いに賛成です

「女性活躍は始まったばかりだから」という発言は、今までの女性の活躍を評価していない気持ちがあわれている証拠です
Posted by morita at 2018年10月22日 12:36